Self Liner Notes
『Twilight in Jazz』
2009.6.24 on sale
GZCA-5187/¥2,300(tax in)

■Moon river

今回のアルバムの雰囲気をイメージするのに、まず聞いてほしいと思った曲。 心地のいいゆったりしたワルツのリズムが、まるで波に揺られながら夢の中にいるような、そんな雰囲気。 この曲は’61年の映画「ティファニーで朝食を」に使われたとても有名な曲ですが、改めてこの曲をじっくり聞いてほしいと思い一曲目にしました。

■Blue moon

恋する乙女がブルームーン(月)に恋心を聞いてもらう、そんな内容。愛する人がいない毎日は寂しくつまらないもの。 ただ目的も無く過ぎて行く毎日….。けど、本当に愛せる人を見つけた今、ブルームーンが金色に輝いて見える。 そんな、恋をすると周りのものが違って見えるという、乙女の心情がとても分かりやすい曲。 爽やかなアレンジで、海辺の夜をイメージできる曲です。

■I'll close my eyes

'45年Buddy Kaye作詞、Billy Reid作曲。 インストゥルメンタルのイメージが強く、ヴォーカルものは大抵がスローな雰囲気で歌われるものが多かったので、 今回のアレンジようにリズムのある感じがとても新鮮でした。そのおかげで苦労もありましたが、アルバムを通して聞いたときに 雨上がりの雲の隙間から一筋の光が差し込むような、そんな曲になりました。

■It's a lovely day today

今回のアルバムは、夢と現実の間にいるような不思議な感覚がタイトルにも現れている。 Moon riverが浅い眠りならこの曲は夢の中で幸せな夢を見ている。そんな感じです。 アルバムのアクセントになる明るさを持っていて、他の曲は落ちついた雰囲気で歌うよう心がけたのに対し、 この曲は、曲の持つかわいらしさをなるべく出すように歌った曲。

■Every breath you take 

この曲はThe Policeのとても有名な曲ですが、どんなジャンルにもアレンジによって変化する素晴らしい曲。 愛する人のどんな仕草も愛しい。そんな誰もが持つあたたかい気持ちや、愛する人を失ったときの切なさをあらわした歌詞。 いろんな恋の思い出と重ね合わせて是非聞いて下さい。

■Sunday morning 

Maroon5はもともと好きでよく聴いていた曲。元はJazzでは無いのですが、密かに歌えたらと思っていた この曲が候補に挙がって何だか運命のようなものを感じました。 疾走感のあるサウンドが心地よくて、歌っていてとても気持ちがいいです。

■Love Theme From"Spartacus"

淡々と切なさや悲しみが伝わってくるような曲。 '60年の映画「Spartacus」のテーマ曲。ローマ時代、多くの奴隷を解放し自由を手に入れる為に 反乱を起こし戦った、剣闘士スパルタカスの物語。実話を元に作られたということで命の重みさえ感じる曲。 Alex NorthのクラシカルなSpartacusとはまた違った世界観を表現しています。

■Alice in wonderland

'51年ディズニー映画「不思議の国のアリス」で使われた曲。君のいる不思議の国はいったいどこにあるの? どうしたらそこへ行けるの?という歌詞で、不思議の国への期待を膨らませる曲。 アリスはおかしなウサギを追いかけて穴に落ちてしまいます。そこで出会う不思議な仲間たち。アリスはいつの間にかそんな 夢を見ていたのです。夢の中だからこそ起こりうる不思議な出来事には共感できます。 今回のアルバムコンセプトにも通ずるぴったりな曲です。

■Both sides now 

時には子供の頃の感覚で、時には大人になったときの感覚で、恋や人生の事を考えてみる。 辛い事も、楽しい事も、それについてわかっているようで実は何にもわかってなかったりする。 この歌詞を読み解くにはとてもイマジネーションが必要で、不思議な要素が詰まってる。だからこそ自分なりの解釈で歌ってみた。 そっと日が落ちて夜を迎える一面もあり、暗い夜空が太陽の光を吸収して明るくなっていく様な一面も垣間見える。 このアルバムの世界感に一番近いアレンジに仕上がった曲。

早川えみ