Self Liner Notes
『Feel the Jazz breeze』
2008.8.27 on sale
GZCA-5138 / ¥2,800(tax in)

■On the street where you live

のちに映画にもなったミュージカル『My Fair Lady』の為に作られた曲。この街に大好きな人が住んでる。 そして、その人が住んでるこの通りだけ幸せで溢れているよう!そんな内容の詞です。初めはスローに 高まる気持ちを抑えながら歌い、テンポアップしたところから幸せな気持ちを目一杯あらわすよう歌いました。 アレンジの印象的なピアノのメロディにも耳を傾けてください。

■Pick yourself up

私にとって一番意外性のある曲。私なりにこの歌詞を解釈すると「男ならどんな苦労にも、立ち向かって。 疲れ果てて倒れても、そこからまた埃をはたいて立ち上がって。それでこそ一人前なんだから。」と言う感じ。 アレンジはお任せして楽しみにしていたのですが、ポップでかわいらしくて、まるでメリーゴーランドにのっ て風を切るようなキラキラしたイメージです。アルバム全体の一つのアクセントになりました。

■LOVE

1964年、ナット・キング・コールのヒットで知られるこの曲は、日本でもCMや映画などで使われたこともあり、 JAZZを知らなくても曲を知っている人は多いはずです。言葉遊びのようなこの曲は、歌っていてとても楽し いです。 曲の始めから最後までずっと高い音で歌い続けるので軽やかに聞いていただけるかと思います。 色んな音が絶妙に組み合わさっていて、色に例えるとしたら虹色かな??

■My foolish heart

1949年の同名映画の主題歌。私はこの映画を見た事はないけれど、見た事がないからこその解釈をしながら 歌いました。 とても雰囲気のいい夜に、今にも恋に落ちそうな瞬間・・・という内容なのですが、夜の涼しい風を受けたよ うなさわやかなイメージで、私なりの「My foolish heart」を歌いました。 今回アルバム全体をリゾートっぽいイメージにしたくて、この曲はそのイメージが一番強く出ている曲です。

■Charade

映画『Charade』の主題歌。この曲を始めて聞いたときはなんだか不思議な気分でした。 マンスィーニの「Charade」は不思議な魔力があってその世界に閉じ込められてしまったような感じでした。 私が歌う「Charade」はもう少し開放的に、リズムもある曲になりました。

■The days of wine and roses

Chrade同様、作詞ジョニー・マーサー、作曲ヘンリー・マンスィーニの二人によるもの。 この歌はずっと歌いたいと思っていたスタンダードナンバーでメロディが好き。同名映画の曲で、ハッピーエ ンドで終わらないアルコール中毒のお話。歌詞が意味する寂しさやあきらめにも似た気持ちを引き出すように 心がけています。 だけど、サウンドは決して暗くなりすぎないように・・・。それが私らしいJAZZな気がします。

■Waltz for Debby

この曲はジャズピアニストのビル・エヴァンスが姪の為に作った曲。元々はインストゥルメンタルだったため、 歌うのが難しいです。でもそのおかげで不思議なニュアンスが出ていて大好きな曲。 歌詞は「子供の頃の君の周りの世界には、人形やピエロや王子様や紫色のクマがいた、でもでもいつか大き くなってそういう物からは離れていってしまうんだ」という親心のような寂しさを感じる曲。 今回はピアノが印象的なアレンジ。

■Danny Boy

「Danny Boy」はアイルランドの民謡で、スタンダードなナンバーとして歌い継がれている曲です。 1stアルバムからずっと変わらない私の信念が、曲に対して素直に歌い続ける事。カッコつけず私なりの 伝え方をしていきたいと思っています。この曲はその通りシンプルに歌った曲です。 今回のアルバムを通して聞いたとき一番リラックスできると思います。

■You are my sunshine

意外な事に発表された当時はあまりヒットにならず、1962年にレイ・チャールズが歌ってヒットした曲。 初め私は、前向きな明るい曲なんだと勝手に思い込んでいました。でもそうではなく、自分を捨てて去って しまった彼女への未練の歌。でもアレンジの音が優しかったので、日だまりにいるようなイメージで少し前向 きな気持ちで歌いました。コーラスの声の重なりもとてもキレイなので聞いてほしいです。

■My favorite things

私が子供の頃からずっと気になっていた曲。CMでおなじみの曲でしたが、私は映画『サウンドオブミュー ジック』で初めてちゃんと歌詞がついている音を聞きました。今でも映画の中で歌われるシーンが思い浮かび ます。歌詞は、子供目線で「自分の好きな物」というのがひたすら並べられてます。今回のアレンジでは少し 大人っぽく夏の終わりの深い夜というイメージ。ギターのサウンドが心地いいです。

■Taking a chance on love

1940年のミュージカルの為に作られ、当時からとても人気があった曲だそうです。 恋のチャンスが到来したら決して逃さず、必ずその賭けに勝ってハッピーエンドにしてみせる!という曲です。 私自身はとにかく明るい気持ちで、笑顔で歌うように心がけた曲です。

■涙そうそう(English version)

作詞の森山良子さんの、亡くなったお兄さんへの思いを込めた曲という話はとても有名です。深く聞けば聞く ほど入り込み、日本語で歌うには私には少し心に届き過ぎました。でも、英語で歌う事によりちょうどいい フィルターがかかり、気持ちを整理しながら歌う事ができました。寂しさの中にも強い前向きさを持った歌詞 に共感できます。アレンジは私の理想通り柔らかいJazzに仕上がりました。自分の曲の仕上がりを聞いて涙 が出たのはこの曲が初めてです。

早川えみ